オンラインで仕事や会議をする機会が増えた結果、セミナーのオンライン化、つまりウェビナーも一気に浸透しました。

会場で行うリアル型のセミナーと異なり、会場費用がかからず、参加者も物理的な移動をともなわずに気軽に参加できるメリットがあります。

しかし開催のハードルが低いせいか、集客に苦戦するケースも多く、ウェビナー開催後のフォローが満足に行えていない場合も少なくありません。

この記事では、ウェビナーの集客をこれから始める方や、どのようにして集客を増やすか悩んでいる方に向けて、具体的な方法や重要なポイントを解説します。

ウェビナー集客の効果と流れ

ウェビナーはWeb会議システムなどを使ってオンラインで開催するため、開催にかかる会場費用などのコストを抑えるとともに、遠方からでも多くの人数に出席してもらえることが大きな特徴です。

リアルの会場では、会場スペースによって集客できる定員が決まりますが、ウェビナーではシステムの制限を除いて上限なく集客できます。そのため、集客がうまくいけば自社商品の商談につなげたり、ファンを増やしたりする効果が期待できるでしょう。

ウェビナーにとって最重要ともいえる「集客」の知識や手段を紹介します。

ターゲットオーディエンスの特定とリーチ拡大

まずウェビナーに取り込みたい層や相手を明らかにすることが大事です。

ターゲットを絞ることで、集客の方法や開催する時間帯が変わってきます。初心者・中級者などターゲットのリテラシーによって、同じテーマでもコンテンツの内容は変化させる必要があるでしょう。

ターゲットによって、開催告知を行い、参加申し込みを促す適切な手段を構築します。自社のリストにはもちろんのこと、WebやSNSの活用、広告の戦略なども決める必要が第一歩です

適切な参加対象にウェビナーの内容を期待させて「参加したい」と思わせることが、集客を成功させる第一歩です。早期に参加申込みを済ませた人から情報の拡散を狙うのもよいでしょう。

ウェビナーコンテンツの魅力的な企画と設計

ウェビナーの内容が、集客に大きな影響を与えるのは言うまでもありません。

外部の講演者を招く、自社の演者とクロストークを行うなど、参加者にインパクトを与えるとともに「有益だった」という印象を残すために企画を設計する必要があります。

「○○会社が開催するウェビナーは、他にないギミックがあって面白い!」など、プラスのイメージをもたらす感想が増えると、次回以降の新規層を増やすことにもつながります。

参加型のワークショップを行う、事前に質問を集めておくなど、受講者が前向きに参加できるような仕掛けも効果があるでしょう。

SNSなど効果的なプロモーション戦略

ウェビナーは申込、受講がオンラインで完結するものです。この特性を活かしてオンライン、特にSNSを使ったマーケティングが有効です。

講師からの情報発信を促すほか、SNS上の広告出稿、インフルエンサーやハッシュタグの活用などを行い、自社だけでは宣伝できない層にアプローチできれば、集客のチャンスが広がります。

TwitterやFacebook、Instagramなどのほか、YouTubeのような動画メディアでも訴求することをおすすめします。ここでもターゲットにアプローチしやすい手段を考えて、実行しましょう。

ウェビナーの集客を増やす戦略

ここまでは告知の方法や手段について解説しました。興味を持ってくれた人を確実に参加へと結びつける方法を紹介します。。

参加者登録ページの最適化

参加申し込みのページで入力項目が多すぎたり、見にくいデザインを採用してしまうと、良い講演者を招いていたり内容が素晴らしかったとしても、「面倒だ」という反応を招いて、ページから離脱してしまう懸念があります。

せっかく興味を喚起できた方の熱が冷めてしまわないように入力項目は極力減らしてスマートなデザインに仕上げましょう。

参加の動機や「どうやって知ったか」など、収集しなくても影響の少ない項目は聞かないように質問を絞り込みます。

・会社名
・氏名
・メールアドレス
・電話番号(携帯電話)
・自由記入欄

なかには「電話番号も現段階では不要で、メールでのみやり取りを行う」と判断して、名前とメールアドレスのみに絞っているケースもあります。個人情報の項目が多いほど、心理的なハードルが高まるのはまちがいないでしょう。

参加者限定のメリットを用意

オンラインで移動の必要がないとはいえ、タイムパフォーマンスを重視する参加者が期待しているのは「受講するメリット、見返り」です。

ニーズにマッチしたメリットを用意できれば、申し込みの意欲を高められ「忘れずに視聴しよう」と、当日の参加率向上も期待できます。得られるはずのものを「失いたくない」それは「二度と手に入らないものかもしれない」と思っていただくことが重要です。

過去に開催したウェビナー録画の提供や、参加者だけの特典映像、商品購入の割引が受けられるなどが特典の例として挙げられます。

フォローアップを行い参加率を向上させる

気軽に参加申し込みできるウェビナーは、欠席者も多くなる傾向にあります。特に受講が無料のものは、「参加しなくても失うものはない」と考えられがちで、申し込み後に予定が入った場合など簡単に欠席されてしまいます。

申し込みから開催日までに間隔があく場合などは、リマインドのメールを送るなどは参加率向上に欠かせません。開催当日の朝にも、参加のURLを再送するなど、きめ細かく対応しましょう。

オフラインでもウェビナーは集客できる

ウェビナー開催を知ってもらう方法として、オフライン(ポスターや掲示板など)で宣伝する方法もあります。

自治体の掲示板・回覧板、コミュニティ誌など無料で情報を掲載できる媒体も活用しましょう。有料の広告を使う方法もあります。企業対象よりも個人の参加を促したいBtoC型のウェビナーでは、効果が見込めるでしょう。

ウェビナー=オンラインでお手軽に集客するという考えが多いからこそ、オフラインでの宣伝が目立つ可能性があります。

プロセルトラクションがウェビナー集客をサポート

この記事でウェビナー集客の概要は説明していますが、新規でウェビナーに参入することは難しいことです。プロセルトラクションではあなたの会社にマッチしたウェビナーの企画や集客から実践までサポートしています。

まずは話を聞いてみる

ウェビナーツールの利点と選び方

ウェビナーは、無料の会議ソフトやビデオ通話を機能を使っても開催可能です。しかし、ウェビナー開催に最適化されたソフトの使用をおすすめします。

ウェビナーツールと呼ばれ、参加者の情報や管理、アンケートなどウェビナー開催に役立つ機能が含まれています。なかには無料で使えるツールもあるので、試してみるとよいでしょう。

ウェビナーツールの選び方のポイント

ウェビナーツールには多くの種類があり、その中から自社に適切なものを探すことが必要なので、アンケート機能や参加人数枠の増減といった欲しい機能をあらかじめ絞っておくことが大事です。

開催に用いるツールはウェビナー視聴のため、参加者にも使用してもらう必要があります。

そのため、参加者にも扱いやすいツールであるか見定めることもウェビナー集客の成功にとって重要な要素です。

レポートや分析機能で選ぶ

アンケートの内容やウェビナーの出席率、参加した人の属性などの情報を分析し、開催後の商談につなげやすくすることは重要です。

自社に対する興味や認知度合を可視化し、優先順位をつけたうえでアプローチできます。複数のツールを比較して、操作性に優れて、自社の分析しやすいツールを選びましょう。

ウェビナー実施後のフォロー

ウェビナー開催後のフォローによって、商談成立の期待値が格段に上がります。また繰り返しウェビナーを参加する場合のリピーター獲得にも効果的です。

アフターフォローは、ウェビナー開催直後の数日といった熱が冷めないうちにアプローチして行いましょう。

次のようなアクションがあります。

方法フォロー内容目的
アンケート収集・ウェビナーの評価をお願いする・アンケートに協力してくれた方にはギフト券などの特典を提供する・ウェビナーの質向上に活かす
・ファン化を促進する
メール配信・参加者にお礼をする
・次回開催のウェビナー情報の一部提供する
・リピーターを増やす
・商談化を狙う
資料動画などの提供・ウェビナーのアーカイブを限定公開する
・商品の案内とアポ設定を行う
・自社への興味を喚起する
電話がけ・直接感想を聞く
・参加者にお礼をする
・商品の案内とアポ設定を行う
・商談化を狙う

ウェビナー直後、参加者にアプローチをする

コツは「鉄は熱いうちに打て」です。ウェビナーを訪れたそのタイミングが一番熱がある時です。

先述の通り、その熱が冷めないうちにアプローチをかけることにより、自社のことを忘れられてしまうことを回避できたり、むしろ興味をもってもらえたりと多くの恩恵を受けられるでしょう。

参加への感謝を伝える、参加しての収穫(感想)を聞く、次のアクションとして商品の案内を行うなどを素早く行います。

アフターフォローの具体的な手段

アフターフォローの方法は多くあります。

その中でも、フォロー架電お礼のメール配信の2つをピックアップして解説します。

・フォロー架電

< 特徴 >

電話で直接相手に訴えかけることにより自社に対して、更なる認識や興味を持ってもらうことができます。

架電をする際には事前に参加者の情報を整理する必要がありますが、自社に対しての関心が高い見込み客を絞ってからフォロー架電を行うことにより、商談などに繋げることが期待できる有効的な手段になります。

・お礼のメール配信

< 特徴 >

架電と違い、一度に多くの情報を伝えられるので、お礼のメールにアンケートや過去資料を併せて配信することができます。

あまり時間をかけずに多くの参加者に情報を配信することができます。

欠席してしまった方にはお礼とはまた別に、次回のウェビナー情報やウェビナー開催時に使用した資料の送付などのアフターフォローを行えることも強みです。

アフターフォローから成功に導くためのポイント

参加が簡単なウェビナーですが、その反面参加者一人ひとりと密にコミュニケーションを取ることが難しいです。

参加者に対して積極的でありながら、どれだけ適切なアプローチを行うことができるかがポイントです。

ウェビナー実施の最中に限らず、開催後に多くのやり取りを行うことで、「この会社はとても熱心だ」「信頼できる会社を見つけられた」といった興味や今後プラスに繋がる気持ちを参加者に持ってもらえるでしょう。

集客はウェビナー成功のための重要な要素

当記事に記述した基本的な知識や集客のコツを抑えたうえで、自社に合った宣伝を行うことが必要になります。
宣伝に使う広告媒体によっては専門的な知識が必要になる場合があるので、集客専門の代行サービスを利用することも視野に入れることが良いでしょう。
そして、ウェビナーの集客を成功させるために何が必要でどんなことをしたら効果的なのか、整理してみましょう。

プロセルトラクションが集客をお手伝いします

プロセルトラクションではリクルートなどの大企業からスタートアップまで幅広く経験してきた営業のプロが、新規でウェビナーを始める方から参加者をもっと増やしたいと考えている経験豊富な方までウェビナー集客のサポートをいたします。ぜひお気軽にご連絡ください。

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